尾崎豊の歌碑
東京都渋谷区渋谷2-15-15 渋谷クロスタワー3F広場
わたしが尾崎豊の名前を知ったのは、彼が1992年に26歳の若さで急死したというニュースを聞いた時だった。もう中年になっていたので、それまでは彼の曲に接しても意識することはなかったのだ。
それでも、例えば「盗んだバイクで走りだす」(15の夜)とか「夜の校舎 窓ガラス壊してまわった」(卒業)などというやり場のない青春時代を表現した歌詞は気になっていた。
そんなことをふと思い出して、渋谷クロスタワーにある彼の歌碑を訪ねてみた。奇しくも今年は彼の33回忌だ。
歌碑のまわりはファンたちの落書きで埋まっていた。繰り返し訪れるファンの「○年ぶり」「○回目」というメッセージや、つい最近の日付のあるのを見ると今も彼の歌が愛されていることがわかる。
わたしにはもう遠い過去になってしまった青春時代を今まさに生きている彼らの書き込みを見て、わたしにもこんなことを考えたり感じたりした時期があったなぁと、懐かしいような、苦しくて思い出したくないような、不思議な感情に襲われた。