高麗山と旧東海道
神奈川県平塚市見附町1-8 (平塚宿の江戸見附跡)

旧東海道平塚宿の東の入口にあたる江戸見附付近から京都方面を見ると、正面に三角形の高麗山(こまやま)が道を塞ぐように立ちはだかっている。

宿場の客引きは「あの山を越えていくのは難儀だから今日はここに泊っていきなさい」と言って江戸から来た旅人を引き止めたのだそうだ。
次の大磯宿までは27町(2.9km)と街道中三番目の近さだったので、先を急ぐ旅人を何とか思いとどまらせようと必死だったのだろう。実際は平坦な道で山の海側を巻いて行く。
広重の東海道五拾三次には、次の宿場赤坂まで16町(1.7㎞)しかない御油宿の強引な客引きの様子を描いた「旅人留女」という絵がある。首に巻いた風呂敷包みを後ろから引っ張られて苦しそうな旅人の様子が滑稽で、シリーズの中でも強く印象に残る一点だ。
平塚宿でもあんな光景が見られたのだろうか。
