清之神社
福島県双葉郡楢葉町大字前原字付念田16

天神岬の高台から駆け下り木戸川を渡ると、開けた畑地の向こうに真新しい神社の建物が見えた。津波に襲われ、10年前に訪ねた時には傷んだまま放置されていた清之神社が再建したのだ。

あの時は除染処理施設とその廃棄物の仮置き場で埋まっていた景色がきれいになったその跡をトラクターが耕している。晴れた空からヒバリのさえずりが降って来る。そんな春の里を山の上から北田神社の大鳥居が見守っている。
その景色を見て胸がいっぱいになった。
10年前に天神岬スポーツ公園の展望台「みるーる天神」から見た町は真っ暗だった。そこに今はどのくらい明かりが戻っているのだろうか。街がピカピカになってショッピングモールに観光客が集まるような景色ばかりではなく、こんな何気ない日常の姿が戻ってくることこそが復興なのだと思う。
ここから運び出された除染土は福島第一原発周辺の中間貯蔵施設に集められ、最終処分への準備が進められている。原発の廃炉作業も含め、震災の後処理はまだ終わっていないことを改めて確認しておきたい。
※ 前回訪問時にあった線量計は撤去されていました
(2016/11/5)再建前の清之神社 | 除染処理施設と廃棄物仮置き場
