苕野神社
福島県双葉郡浪江町請戸東迎38

請戸漁港の堤防の内側に真新しい神社の建物が見えた。前回訪問の後、2024年に再建された苕野(くさの)神社だ。

津波で一切が流された請戸地区は災害危険区域に指定され、新しく住宅などを建てることはできない。何もない広野に神社だけがぽつんと建っている。
新たに整地された境内には再建された社殿や狛犬と共に、震災前の社号標や狛犬も残されていた。
片割れを失って吽形だけになった大小の狛犬は大きいほうが昭和17年(1942)、小さいほうは昭和3年(1928)のもの。阿形は損壊したのか流出してしまったのか。残った狛犬も大きい方は損傷が激しく津波の激しさがうかがえる。
再建後は約300年の歴史を持つ安波祭も当地で復活し、海上安全と豊漁・豊作を願って奉納される「請戸の田植踊」が地域の人たちの支えになっているそうだ。
