津波浸水区間のサイン
福島県いわき市久之浜町久之浜北田13付近

初めて津波浸水区間の標識を見たのはツール・ド・東北に参加したときだった。
気仙沼から石巻まで谷が深く切れ込んだリアス海岸を横切っていく道のりは細かい上り下りを繰り返していく。そのたびに現れる「津波浸水区間ここから」「ここまで」の標示は、坂を上る辛さに津波被害を目の当たりにする辛さを伴った強烈なイメージとなって今も記憶に残っている。

広野町からいわき市へ、国道6号沿いにふくしま浜街道・桜プロジェクトが植えた桜を見ながら呑気に走ってきた気持ちが、久之浜の手前でこのサインを見て一気に引き締まった。
浜通りを走っていて津波浸水区間のサインを見たのは初めてな気がする。意識したのが初めてと言う方が正しいかもしれない(※)。恥ずかしながら、福島は原発被害というイメージが強くて津波のことはほとんど忘れていたのだ。
昨日大熊町を走ったことで、勿来から仙台までの道がわたしの中でつながった。その先も電車やバスに乗った区間を含めれば八戸までの地域をだいたい見ている。あれから15年の時が経ち、日常が戻って来た様子を見てあの時のことを忘れそうになることもあるけれど、いつもどこかで「忘れないでね」「忘れちゃだめだよ」とささやきかけるこういう景色が現れてハッとさせらる。
※ Google Streat View では、2013年8月時点ですでにこの標識が確認できました つまり前回(2024年)も見ていたはず
