石 羊
東京都港区高輪2-16-22 願生寺

来年は未(ひつじ)年。ここ数年、年初めにその年の干支にちなんだ神社などを訪ねるサイクリングをしている。羊はちょっと難しそうかなと思って調べていたら、品川に狛犬代りに羊のいるお寺があるというので、まだ年は明けていないけれど訪ねてみた。

境内の地蔵堂を二匹の羊が守っている。お寺のHPによれば、ある檀家が20世紀初めに満州方面の工芸品を寄進したものだそうだ。
渦巻き状の立派な角がものものしい。羊はやさしい動物と思っていたけれど、いやいやどうしてなかなかに厳ついイメージだ。これなら安心して護衛の任を任せられそうだ。
よくよく考えてみると、羊は十二支の中では一番日本に縁の薄い存在と言えるかもしれない。日本の在来種ではないのはもちろん、羊毛や羊肉に関する文化もかなり新しいものだ。推古七年(599)に百済から貢物として日本に来たと日本書紀に記述があるそうだが、実際にはヤギ(山羊)だった可能性もあるらしい。同じく日本にはいない動物である虎や龍のように伝説や芸術品に取り上げられることもない。
世界には未がヤギだったり亥がブタに変わっている国もある。ネズミに騙されて十二支から外されたはずのネコが卯年に割り当てられているところすらある。
日本の未が別の動物になる可能性は無かったのかな?
