るろうに剣心
新潟県長岡市大手通2-6 長岡市大手通庁舎前ほか

「安心しろ、峰打ちじゃ」
昔の時代劇でよく聞いたセリフだ。主人公はむやみな殺生を嫌い、悪者(敵役)であっても切り捨てることはなく、刀身の刃ではない方(峰)を使い気絶させて勝負を決めるのがお決まりだった。

死刑に値する犯罪者でもいったんは生きたまま捕らえて裁判を受けさせるという、法治社会の在り方を示しているともいえる。
流血シーンを避けるという演出上の制約もあったかもしれない。
だから黒澤明監督の映画「椿三十郎」(1962)のクライマックス、真剣勝負の決闘シーンで大量の血しぶきを見た時の衝撃は忘れられない。
あれはまだ白黒だったから良かったが、最近はカラーになり特殊効果技術の進歩やリアリズム重視ということもあってか、映画やアニメに凄惨で血なまぐさいシーンが増えて困っている。
「るろうに剣心」の主人公・緋村剣心(緋村抜刀斎)は、刃と峰が逆向きに打たれた逆刃刀(さかばとう)を使って戦い不殺(ころさず)を貫く。彼以外は普通の武器を使うので流血シーンが多くてわたしは苦手なのだが、不殺の考えは昔ながらの正義のヒーローの正統派を継いでいて親近感が持てる。
作者の和月伸宏が長岡(旧越路町)育ちということで、市内三カ所にキャラクターのマンホールが設置されている。
