2026年6月30日(火)

忠魂碑 / 忠勇千古名

新潟県長岡市朝日600付近 もみじ園前駐車場手前

忠勇千古名

信濃川に沿って開けた長岡の町を見下ろす巴ヶ丘の高台に、大正九年九月建立の巨大な忠魂碑と砲弾を載せた忠勇千古名の碑が建っている。千古名とは千人の名前ではなく、永遠(千古)に名を残すという意味だ。

忠魂碑

忠勇千古名の石碑本体には「昭和十一年十一月來迎寺村分會之建」とある。戦前(第二次世界大戦前)に建てられた碑だが、碑の三面に貼られた銅板には西南之役から大東亜戰爭までの戦没者の名前がびっしりと刻まれていた。昭和四十二年四月に千古名保存会が第二次世界大戦の戦没者を追記して建て直したらしい。

一回目の建碑の後に追記された名前の多さに慄然とする。

同じ苗字の名前が多いので空襲で亡くなった家族も含まれているのかとも思ったが、「忠勇」とあるから兵士の名だろう。同姓が多いのはそういう土地柄なのだと思われる。

異郷の地で斃れ魂となって帰ってきた兵士たちは、眼下に広がる平和な故郷の景色がいつまでも変わらないようにと祈りを込めて静かに見守っている。