一乗谷朝倉氏遺跡
福井県福井市城戸ノ内町

遺跡の発掘というと数千年前の縄文時代や古代ローマの遺跡を思い浮かべるけれど、新しくても地面に埋まっていたものが掘り出されれば遺跡になる。

最近の例では、明治5年(1872)に初めて鉄道が敷かれた際の線路跡(高輪築堤)が平成31年(2019)に掘り出されて話題になった。
戦国大名朝倉氏の城下町であった一乗谷は、天正元年(1573)に織田信長によって焼かれ、その後一向一揆によって主が討たれると、街として再興する事なく田畑の下に埋もれていた。
その遺構が昭和42年(1967)にほぼ完全な形で発掘され、その後復原されてわたしたちの前に姿を現した。図面などに基づいて新たに作り直す「復元」ではなく、発掘された石垣などを用いて元の形に戻す「復原」によっておよそ400年前の人々が生活していた町の様子がリアルに再現されている。
戦国武将やお城だけではなく、普通の庶民の生活があったという当たり前のことに今さらながらに気づかされた。
