東 尋 坊
福井県坂井市三国町安島64-1

自白の名所。
サスペンスドラマで、文字通り崖っぷちに追い詰められた犯人が刑事に問い詰められて犯行を自白するシーンはいつもこんな場所だった。鈍色の空の下、吹き飛ばされそうな強い風にあおられ、足元には激しい波が打ち寄せている。

わたしはサスペンスを見ないので確かめたわけではないけれど、世の中の人のイメージはだいたい一致してると思う。
そう思って訪ねた東尋坊は思いのほかあっけらかんとして、悲壮感のかけらもない明るい絶景の展望台だった。
柵のない崖っぷちに立つにはさすがに度胸がいる。多くの人ははるか手前から景色を眺めているけれど、一部の怖いもの知らずがぎりぎりまで迫っていこうとする。「止めなよ」「危ないよ」と叫ぶ同行者の声がひっきりなしに聞こえてくる。
そんな先まで行って、あなたは何を自白しようというのですか。
