2026年10月15日(木)

都電・竪川専用橋跡

東京都江東区亀戸6-1-15 竪川河川敷公園

引込線

亀戸駅前の京葉道路(国道14号)水神森交差点から南へ延びる亀戸緑道公園は、昭和47年(1972)までここを走っていた都電砂町線の線路跡だ。首都高をくぐった先から大島緑道公園と名前を変え、明治通り(都道306号)に合流するまでの区間は路面電車ではなく専用軌道だった。

線路跡

首都高の下の竪川河川敷公園は暗渠になった堅川の跡だ。その竪川を渡る橋があったところが、都電の線路跡をイメージしたモニュメントとしてデザインされている。

路面には線路が敷かれ、引込線の分岐の先には車輪のオブジェが置かれている。線路の上に雑草が生えているところが、いかにも廃線跡っぽく見える。石碑に記された「29系統」と「38系統」はここを通っていた路線名だ。橋の欄干を模したガードレールには、竪川を都電が渡る風景が描かれている。

「東京さくらトラム」と名前を変えて今も走り続ける荒川線を除き、かつて都内を縦横に走っていた都電が廃止されてもう半世紀以上になる。緑道公園を訪れる人の多くは往時の都電を見たことがないだろう。わたしも多摩地区の少年だったので都電の思い出はほとんどない。

当時を知らないのに懐かしい。廃線跡にはなぜかそんな不思議がある。

竪川専用橋と竪川人道橋の歴史