旧鳩ヶ谷市のマンホール
埼玉県川口市鳩ヶ谷本町1-1 御成坂公園前
「鳩ヶ谷」はいい名前だ。平和の象徴とされる「鳩」の字が使われている。だから鳩ヶ谷市が2011年に川口市と合併して無くなってしまったのは残念だった。
と言っても、ハトを平和の象徴とするのは西洋の考え方で、日本では、ハトは武勇の神として多くの武士たちに信仰されてきた八幡神の使いとされている。
源頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮の扁額の「八」の字が向かい合ったハトの姿でデザインされている話は、鎌倉の観光案内の小ネタとしてよく知られている。
そもそも「はと」は「鳩」ではなく、違う意味の「端処」や「発度」から変化したという説もあると聞くと、ちょっと残念な気にもなってくる。そこはやっぱり昔からハトがたくさん住んでいた平和な谷地だったと思いたい。
旧鳩ヶ谷市の市の鳥はもちろん「ハト(キジバト)」。市の木「モクセイ」と一緒にデザインされたカラーマンホールを鳩ヶ谷本町にある御成坂公園の前の歩道で見つけた。公園には大名行列の様子を描いた壁画とからくり時計が設置されていて、日光御成道の宿場町として賑わっていた鳩ヶ谷宿の記憶を伝えている。