草加せんべい発祥の地
埼玉県草加市神明1-6 おせん公園
わたしは煎餅(おせんべ)が大好きだ。一番好きな味は胡麻。
味はもちろん、丸い、しょうゆ味の煎餅に噛り付いてパリンと割って食べる感触もいい。上品な方は事前に手で割って召し上がる。祖母はわたしが遊んでいた積み木で煎餅を叩いて割っていた。でも、それでは煎餅の醍醐味は味わえない。
だから草加せんべいで知られる「草加」は、わたしにとって聖地と言っても過言ではない。
ところが最近、煎餅の分が悪い。
職場の差し入れや子どもたちのおやつはチョコレートや洋菓子ばかりだし、せんべいも柔らかいサラダせんべいやリーフ型の小さいサイズのもの、あられやおかきなどで、昔ながらの丸い煎餅をほとんど見なくなった。
現在せんべいなど米菓の生産額は、二位以下の埼玉、栃木を10倍以上引き離して、米どころ新潟県が断トツの一位。もはや「せんべい=草加」とは言えない状況だ(※)。
パリポリくんはそんな草加市を盛り上げようと、平成25年(2013)に草加市観光大使に任命された草加せんべいのPRキャラクターだ。草加市伝統産業展示室売店「ぱりっせ」にパリポリくんをデザインした草加市制60周年記念マンホール蓋が展示されている。
がんばれ、草加せんべい。
※ わたしの娘は草加(そうか)を「くさか」と読み、おみやげに買って帰った草加せんべいを見て「これ何?」とのたまった。