さ く ら
東京都葛飾区柴又4-8-14 京成電鉄金町線柴又駅前
平成11年(1999)に寅さんの像が建ってしばらくそのままだったけれど、29年(2017)に見送るさくらの像が建てられて安心した。
やっぱり寅さんは一人では旅立てない。いや、一人で行かせてはいけないのだ。
台座には「ある別れ」と題して山田洋次監督によるシナリオが書かれている。
前回わたしが想像したシーンでは寅さんを引き止めるさくらだったけれど、ここではいってらっしゃいと見送るようになっている。何をしたってお兄ちゃんは行ってしまうのだと、さくらは知っているのだ。
渥美清が平成8年(1996)に亡くなり、遺作となった「男はつらいよ 寅次郎紅の花」がその前年(1995)に公開されてからもう30年近くが経つけれど、今でも寅さん人気は高い。令和元年(2019)にはシリーズ50作目になる「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」も公開された。
今日も寅さん像のまわりには大勢の人が集まり、海外からの観光客も交じって盛んに写真を撮っていた。