映画のまち調布 シネマフェスティバル2025
東京都調布市小島町2-33-1 文化会館たづくり
たづくりのエントランスホールでゴジラが雄たけびをあげている。多摩川にある白組調布スタジオが特殊効果(VFX)を担当した「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)が去年の第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した。その王者の凱旋だ。
かつて日活と大映の撮影所があった調布では吉永小百合や石原裕次郎たちを主演にした名作映画がいくつも制作され、「東洋のハリウッド」と呼ばれていた。
それがちょうどわたしが子どもの頃から、テレビの普及に押されて映画は斜陽産業と言われるようになっていく。その不景気を、同じ調布にある白組が吹き飛ばしてくれたのだ。
調布では2019年から、それまでの調布映画祭をリニューアルして、「映画のまち調布 シネマフェスティバル」が開催されている。その第7回目が現在開催中だ(※)。
シネマフェスティバルにあわせて発表される「映画のまち調布賞」で、「ゴジラ-1.0」は録音賞(竹内久史)、編集賞(宮島竜治)、特別賞(白組)に輝いた。
市民による人気投票第一位の作品賞は「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(古賀豪監督)。やっぱり調布はゲゲゲのまちだ。
※ 2025年2月7日 〜 3月2日 日本映画人気投票上位作品の上映や、上映作品に関連した資料の展示など