ゴ ジ ラ
東京都世田谷区成城1-4-1 東宝スタジオ
お化けなのに怖くないオバケのQ太郎(オバQ)のように、わたしが子どもの頃のゴジラは怪獣なのに恐ろしくないカイジュウだった。それが原点回帰と称して凶暴になって帰って来た平成ゴジラ(三代目ゴジラ)は恐かった。
特撮技術の進歩もあって迫力のある映像にドキドキした覚えがある。
東宝スタジオNo.5ステージの壁面に描かれたゴジラは1994年の「ゴジラVSスペースゴジラ」に登場したゴジラをモデルにしている。身長100m、体重6万tで、50m、2万t(※)だった昭和ゴジラの倍以上ある。
スタジオ入口にある「七人の侍」と同じ塙雅夫(※※)が描いた壁画の高さは約11mだがそれでも迫力十分だ。
まだこのころは着ぐるみだったので、恐いとは言ってもまだ生物としての親しみのようなものを感じられたような気がするのだが、フルCGになった「シン・ゴジラ」(2016)と最新の「ゴジラ-1.0」(2023)では人間の理解できる世界の外から来たと思わせる得体の知れなさが感じられて不気味だった。
次のゴジラはどんな描き方をされるのだろうか。
※ ちなみにウルトラマンも同じぐらいのサイズ感でしたが、ガメラは身長60m、体重80tと極端に軽くて不思議に思っていました
※※ 右下に MASAO HANAWA 31 MAY 2014 と署名があります