醍醐川と新緑
東京都八王子市上恩方町2174
「山もえる」という言葉が頭の中を駆け巡る。
紅葉で真っ赤に染まった秋の山を表す「山燃える」ではなく、木々が芽吹いて新緑に覆われた「山萌える」。「燃える」と同じぐらい力強いエネルギーで山が輝いている。
関場で陣馬街道に別れ、醍醐川沿いの道に入るとウグイスの声がひときわ大きく聞こえるようになった。カジカガエル(?)らしい鳴き声も交じっている。あちこちの木から垂れ下がった藤が紫色のきれいな花を咲かせている。
写真を撮っていたら山菜採りに来たというご婦人に声をかけられた。わたしと同じように豊かな山の自然に感動している。何かに感動すると、見ず知らずの人であっても話しかけたくなってしまうものだ。
この山のどこかにいいワラビがとれる場所があるらしい。土地の人に聞いてみようと思うのだけれど教えてくれるかしら。
どうでしょうか。山菜のことはわからないけれど、わたしはもう目や耳から入ってくる春の恵みでおなかいっぱいです。