2025年6月14日(土)

三軒茶屋

東京都世田谷区太子堂4-23-15 田中屋陶苑

道標

「ブラタモリ」(※)を見て三軒茶屋に行ってみようと思い立った。自転車散歩ではもう何度も行ったことのあるところだが、地名の由来になった三軒の茶屋のうちの一つがまだ残っていると紹介されていたので改めて見に行ってきた。

田中屋陶苑

今は「田中屋陶苑」と名前を変えたお店は、元は「田中屋」と言って宿泊もできる料理茶屋を営んでいた。今残っているのはその一部で、往時は大山街道(旧道・現在の世田谷道り)に面して大きな店を構えていたらしい。シャッターを閉めているのは、もしかしたらTVを見た人が訪ねて来てうるさいので開店休業にしたのかもしれない。

もう一軒の茶屋「信楽(しがらき、のちの「石橋楼」)」は駅前の三叉路の角にあって、今はカラオケ店の入るビルになっている。その角に「大山道」の大きな道標が立っていた。

番組での説明によると、大山詣りの人が増えて街道(旧道)が混雑し物流に支障があるようになったので世田谷の中心地を避けるバイパス(新道)がつくられた。それが現在の玉川通り(R246)なのだそうだ。

道標の正面には大きく「大山道」と彫られた横に「左相州通」と書かれて新道を行くようにガイドしている。道標の側面に記された「此方二子通」を補足してわざわざ正面にも案内があるのはそういうわけだったのか。

※ ブラタモリ 「東京・三軒茶屋 三茶の発展は江戸の流行が鍵!?三軒の茶屋は今」 NHK:2025年6月7日放送

(世田谷区教育委員会の説明板) 令和六年ver.昭和五十九年ver.

三軒茶屋歩道の銅板レリーフ