国道246号橋脚水辺アートワークショップ
神奈川県川崎市高津区二子1丁目 国道246号橋脚
二子玉川のR246の橋脚がきれいにペイントされているのを見つけた。明らかに非合法の落書きとは違う手の込んだ作品だ。
サイクリングロードの側には多摩川を渡る渡し舟の風景が描かれている。旅人や子ども、荷物を持った馬や大八車を載せた大きな舟を、船頭さんが竿を操って懸命に進めている。江戸時代か明治の初めごろか、川と共に暮らしていた人々の生き生きとした姿が印象的だ。
裏には多摩川を遡上するアユの群れ。戦前には、川遊びをしたり川沿いの料亭や屋形船で鮎や鰻の川魚料理を楽しむ行楽地としてこの辺も賑わったようだが、今はその面影も無い。それでも、一時期ほとんど見られなくなったアユの遡上はまた増えてきているという。
公害問題が取り沙汰されていたわたしの子ども時代より、今の方が環境は良くなっているようだ。その状態をそのまま未来へとつなげていきたい。そういう思いがこの作品には込められている。