津久井道
神奈川県川崎市多摩区登戸2204 登戸つくりと公園付近
登戸の町が再開発で大きく変わろうとしている。
向ヶ丘遊園が営業を終了した2002年以降、小田急線の中心駅は登戸に移り、特急ロマンスカーを除くすべての列車が停車するようになった。JR南武線との接続も良くなり、その乗り換えの時に見る駅前風景から見慣れた建物がどんどん消えている。
その再開発の中で薄れつつあるかつての面影に思いを馳せ、地域の歴史文化を後世に伝えて行こうという取り組みが始まっている。
登戸はかつて津久井道(つくいみち)の宿場町として賑わった町だった。その記憶を伝えるマンホールが新しくつくられた公園(※)の前を通る旧道跡に設置された。
公園前に設置された案内板には、周辺の地図と共に再開発で失われた商店やお地蔵さんの写真が載っている。南武線の踏切脇にあった北向地蔵と石材店は特に印象深く記憶に残っていたので、ちゃんと見ておけば良かったと悔やまれた。
どんな街に生まれ変わるのか、これからはもう少し気にかけて見て行こうと思う。
※ 登戸つくりと公園は「津久井道(つく〜)」と「登戸(〜りと)」を掛け合わせた命名だそうです