2025年10月6日(月)

猫実の庚申塔

千葉県浦安市猫実4-15-27

庚申塔

境川沿いを走っていた道が川から離れていくので川沿いに戻ろうと曲がった路地の角に立派な庚申塔が祀られていた。路地の入口には「庚申通り入口」と書かれたアーチが架かり、よく手入れのされた松の木がアーチに届かんばかりに伸びている。

祠

散歩先で見つける庚申塔は道端にポツンと石塔だけが建っていることが多いけれど、ここでは祠は玉垣で囲われその前には立派な手水舎も建っている。羽織袴姿に烏帽子をかぶった立派な装束の猿(神使)が参拝者を迎えていた。

初めて庚申信仰のことを知った時、天帝に告げ口をしに行く三尸(さんし)の虫を逃がさないために庚申の夜には庚申待ちと呼ばれる徹夜の宴会をする、という話を聞いて昔の人はおもしろいことをするもんだと思ったのだが、教育委員会の説明板によればここでは庚申待ちが行われた記録はないという。

祠の向い側には「毎月二十五日庚申祭」と書かれた看板が立っていた。長い年月の間に信仰の形は変わっていくけれど、それでも大切に守られて今も続いているようだ。

浦安市教育委員会の説明板