2025年10月17日(金)

世界連邦平和像

東京都武蔵野市中町1-1 JR三鷹駅北口ロータリー

女神

三鷹駅前を通った時に勇壮な騎馬像が目に入った。分倍河原なら新田義貞だが三鷹に関係のある武将はいたかなぁと思ってよくよく見ると、馬に跨っていたのは女性だった。

馬

台座には「世界連邦平和像」とある。裏に記された碑文によれば、世界に平和の灯をともすために聖火を掲げた女神が天駆ける図なのだそうだ。

作者は長崎の平和祈念像で知られる北村西望。武蔵野市世界連邦宣言10周年を記念して1969年に建立された。

静かに瞑目する平和祈念像に対して、この像の女神は躍動的だ。その静と動の対比が興味深い。

男性には、戦争を始めたのは自分たちだという自責の念が根底にあるのだと思う。そして実際に戦場で戦い、敵味方を問わず多くの死を目の前で見てきた。だから今は熱いエネルギーを鎮め、心安らかに平和を祈る。

対する女性は抑圧から解放され新しい時代を切り拓く力を得た。次の世代を担う子どもたちと共に、平和な世界をつくっていくエネルギーに満ちている。それがこの像には表現されているように思う。

平和像碑文