2025年10月29日(水)

ゴールドポスト

東京都世田谷区奥沢7-33-1 九品仏浄真寺参道入口

ゴールドポスト

太田雄貴選手が北京オリンピック(2008)フェンシング男子フルーレ個人で銀メダルを取るまで、わたしにとってのフェンシング競技はドン・キホーテの時代の騎士道のように物語の中だけに存在する遠い存在だった。

実際、彼がメダルを取るまでフェンシングの話題が日常生活はもちろんオリンピックのニュースの中でも取り上げられることは珍しく、日本では存在は知られているが誰も見たことの無いまぼろしのスポーツだと言っても過言ではないような状況だったのだ。

その後の日本選手の活躍はめざましく、直近のパリオリンピック(2024)では個人・団体合わせて5つ(金2・銀1・銅2)のメダルを取るほどになった。

東京大会では男子エペ団体が金メダルに輝いた。青木監督のゴールドポストが九品仏に、各選手のポストはそれぞれゆかりの地に設置されている。

初めて競技を見た時には、選手の俊敏な動きと電気審判機による一瞬の判定に驚かされた。こう言っては何だが、日本の剣道が着ぐるみを着たゴジラだとすれば、フェンシングは映画「ジュラシック・パーク」シリーズに登場するヴェロキラプトルみたいだ、という印象を受けたことを思い出す。

動きがシャープでハイテクだがわたしの中でまだいまいちリアルに像を結んでいないというところが、CGで造られたラプトルのイメージに重なるのだ。

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