2025年10月29日(水)

恵比寿駅高架下の壁画

東京都渋谷区東3丁目 / 恵比寿南1丁目 恵比寿駅前高架下

太鼓

「恵比寿」の駅名・地名は駅前にあったヱビスビールの工場に由来している。

工場建設は1889年。1901年にビールの出荷用だった貨物線が旅客運転を始めて「恵比寿停車場(駅)」が誕生した。周辺の地名に初めて「恵比寿」が採用されたのは1928年。工場は1988年に千葉へ移転し、跡地は再開発されて恵比寿ガーデンプレイスになった。

七福神

わたしが社会人になりたての頃には工場の敷地内に列車の中でビールが飲める「ビヤステーション恵比寿」があって、山手線の車窓からよく見えた。いつかは行きたいと思っている間に工場の移転とともに無くなってしまったのが今でも残念だ。

そんな知ったかぶりをいろいろ言っても今の人にはピンとこないことだろう。工場移転からもう35年以上が経っているだけでなく、アルコール離れが進んだ若者たちはビール会社の歴史なんかに興味はないに違いない。

2022年に制作された恵比寿駅前の壁画には、恵比寿様をキャラクターの中心にしてわたしの知らない町のあれこれがカラフルに描かれている。「恵比寿駅前盆踊り」「ゑびす太鼓」「恵比寿神社」「氷川神社例大祭」「べったら市」「タコ公園」などなど。一見してビールに関するテーマが取り上げられていないように見えるのは、特定の企業のCMになることを避けたのか興味が無かったのか。

時代は変わっていくのだなぁとつくづく思った。

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