2026年7月2日(木)

白 川 郷

岐阜県大野郡白川村荻町2495-3 総合案内所 であいの館

三軒家

白川郷に観光で訪れている人の多くは、合掌造りの民家が立ち並ぶ風景を見ても「懐かしい」とは思わないだろう。海外からの観光客はもちろん、日本人であってもこういう家に住んだことがあったり、住んでいる人が身近にいることは滅多にないと思う。

展望

DNAに刻まれた先祖の記憶が懐かしさを呼び起こすと言う人もいるけれど、ほとんどの人は、時空を越えて別世界に迷いこんだような違和感に感動するのだ。

けれどわたしには、リアルな感覚としてこの景色が懐かしい。子どもの頃を思い出して胸がいっぱいになる。

東京生まれで田舎の無いわたしに実生活での経験はないけれど、小中学生の頃、頻繁に生田緑地にある日本民家園に通って五箇山から移築された合掌造などの古民家を見ていたことがあるのだ。

自転車で少し走るだけで、時を越えて昔話の世界に迷いこんだり、文化の違う外国に旅するような気分が味わえた。桝形山に登ったり、プラネタリウムで満天の星を見たり、静態保存されているD51に乗るのも楽しかった。そんな思い出の数々がよみがえってくる。

深い山の中だと思っていた白川郷は思いのほか開けていて、多摩丘陵の山間にあった民家園の方がよっぽど田舎な感じだった。久しぶりに訪れた故郷が開発されて違う町になってしまったような気がして、ちょっと寂しかった。

長瀬家 | 明善寺庫裏 | 明善寺鐘楼門 / イチイ / 本堂