瑞 龍 寺
富山県高岡市関本町35

総門をくぐると両翼に禅堂と大庫裏を従えた山門の堂々とした姿が見えた。その姿から「北陸の平等院」とも言われているそうだ。
両翼の建物は実際には山門の後ろにあるので近づくにしたがって回廊の陰に姿を隠し、代わって、額縁となった山門の向こうに仏殿が姿を現す。絶妙に設計された伽藍配置が見事だ。

案内をして下さるご住職の活弁調の説明が詳しく、そしておもしろい。
瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長の菩提を弔うために建てられた。立派な伽藍は一国一城令によって廃城となった高岡城に代わるもので、いざという時に火縄銃の玉にできるよう屋根瓦には鉛が使われている。
家紋を菅原道真と同じ梅鉢紋にしているのは、加賀百万石と言われ日本一の石高を持つ大藩であったけれど、先祖は学問の神であるから天下取りには興味がないという外様大名としてのポーズだった。
法堂に東司(とうす、トイレ)の神様といわれる烏枢沙摩明王像(うすさまみょうおうぞう)が祀られているが、足もとにいる猪の頭と人の体をもつ猪頭天(ちょとうてん)は耳がない。ある時、ネズミにかじられてしまったらしい。地元高岡出身の藤子・F・不二雄はそれを知ってドラえもん誕生のヒントにしたのではないか。
…などなど。是非ガイド付きで見学することをお勧めする。
