顔のない裸婦像
東京都江東区東陽2-4-4 東陽二丁目ポケット広場

轆轤を回して茶碗などを作る時、あと少しというところで手が滑ってぐにゃっとつぶしてしまうことがある。
ドラマなどに登場する気難しい陶芸作家は、窯を開けると焼きあがった作品を取りだすそばから地面に叩きつけて割っていく。

顔のない裸婦像を見て、そんな「失敗」のイメージが頭の中に浮んできた。作り損ねたのか、作らなかったのか。これで完成としたのにはどんな意味があるのだろうか。
並んでいる三つの作品の左端は足だけ(それとも靴?)。真ん中はごくごく普通の裸婦像だ。それぞれ独立した作品だが、三つ並べることによって何かを表現しているようにも見える。
左隣には、大声で誰かを呼んでいる男性とうつむいて座る女性の像。これも並べることでなんだか微妙な雰囲気が醸し出されている気がする。
右隣の作品のタイトルは「Standing Alone」。まさに「そんなこと知らんもんね~」とでも言っている風に飄々とした表情だ。
