江島杉山神社
東京都墨田区千歳1-8-2

江島杉山神社は、杉山流鍼按摩術を創案しその教育施設を開設することで、視覚障碍者(盲人)に教育と職業訓練の道を拓いた杉山検校(和一)を祀っている。

わたしが子どもの頃は按摩さんや座頭市など、実生活でも物語の世界でも盲人に出会う機会が今よりも多かったような気がする。いつの頃からか「めくら」という言葉が差別用語として忌避されるようになると、そういう人たちの存在も見えにくくされてしまった。
「検校」という言葉を知ったのも小学生の頃だった。八橋検校という江戸時代の盲目の音楽家を知り、なぜかその人が電車の事故で死んだと今の今まで思っていた。江戸時代に電車などあるはずもないのに…。
改めて調べてみると、鉄道事故で無くなったのはお正月になるとよく耳にする箏曲「春の海」の作曲者として知られる宮城検校こと宮城道雄だった。八橋検校は慶長19年(1614)生-貞享2年(1685)没、宮城検校は明治27年(1894)生-昭和31年(1956)没。とんだ思い違いだった。
境内には大正13年(1924)に建てられ、戦災の後昭和34年(1959)に再建された杉山検校頌徳碑が建っている。碑文を点字で刻んだ珍しいものだ。
社名の江島は江の島の弁財天・江島神社のことで、彼が参籠した江の島の岩屋が境内に再現されている。彼は江島神社を篤く信仰していて、江の島周辺に今も残る江の島弁財天道標(石柱)は彼が寄進したものだ。
(杉山検校について)贈正五位 杉山検校頌徳碑 | 杉山流鍼治稽古所跡
