2025年2月3日(月)

京急電鉄ウォールアート

神奈川県川崎市川崎区日進町10-2 ひさ美前

京急

駅前のビル街を離れて、古い小さな家が立ち並ぶエリアに入った。高度成長期に労働者を支えてきた簡易宿泊所が集まり、かつてはドヤ街と呼ばれていた地域だ。

ひさ美

路地を曲がると前を小学生の女の子が歩いている。そんなつもりはないけれど、変なおじさんがついてきたと思われるといけないと思ってあわてて追い抜いた。そんな独特の雰囲気が漂っている。

2015年にあった大規模火災を機に、そんな雰囲気を変えようという動きが始まっている。その一環として2020年に地元のアーティストたちが制作したウォールアートが京急沿いの壁面を彩っている。その向かい側のビジネスホテルの塀にはかわいい猫の絵。

川崎駅周辺のいかにも「アートです」という感じの作品に比べると、まだ少し粗削りな、本来の落書きっぽいイメージがあるように思うのは、周囲の雰囲気のせいだろうか。

時代は変わり、宿泊所の中には外国人観光客をターゲットにしたゲストハウスに衣替えするところも増えているそうだ。どんな街に変わっていくのか、また訪ねて来てみたい。