三春ダム
福島県田村郡三春町大字西方字中ノ内403-4
ダム湖に沈んだ発電所があったとは知らなかった。
水力発電のためにダムがつくられ周辺の村落が湖底に沈むという話はよくあるが、その逆のパターンがあったとは。
滝桜を見て三春の城下町へ向かう途中、中郷小学校の入り口付近に古い発電機が展示してあるのを見つけた。添えられた説明によると、三春ダム建設によってダム湖に水没した柴原発電所で使用されていたものだという。
ダム建設前の明治・大正時代から、三春では大滝根川の水利を利用して4つの水力発電所が稼働していたのだそうだ。それが平成10年(1998)の三春ダム完成と共にダム湖(さくら湖)に沈められた。
新しいダムでより強力な水力発電を行うのかと思いきや、三春ダムは治水・利水用に建設されたもので発電は行わない。
滝桜へ向かう途中に寄った三春ダムの脇にダム資料館があったのだが、道の反対側(対岸)にあったので先を急いで見学してこなかった。ちゃんと見てくればよかったかな。