磊々峡
宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原

石石石、石を三つ重ねて磊。文字通り石がたくさんある様を表して「らい」と読む。玉砂利がいっぱいと言うよりは大きな石がドカンドカンとある感じ。磊々峡とはよくも名付けたものだ。

どこを見ても大きな石の壁が谷間の両側に迫っている。峡谷に架かる覗橋から見ると、ちょうど谷の奥から差す陽を受けてカラフルに輝く紅葉が美しい。
その語感が楽しくて奇岩が連なる峡谷沿いの散策路を「ここも磊々、あそこも磊々」とらいらい、らいらい言いながら歩いていると、中華系の観光客数人とすれ違った。思わず「来々軒」と言いそうになってあわてて口をおさえる。ようこそいらっしゃい、温泉はいかがでしたか。
一見、山奥の秘境のように見えるけれど実は温泉郷のど真ん中にあって、たくさんの人に出会う。かつては仙台市街から市電が通っていた時期もあったそうだ。保存車両が昔の駅跡に展示されていた。
仙台市教育委員会の説明板 | 覗橋♡ハート | 時雨滝と八間巖 | 三筋滝
