三 世 代
宮城県仙台市青葉区青葉山 地下鉄東西線国際センター駅前

孫に話しかけるおばあさんを、一体こいつは何をしようとしているのかと睨みつける男の子。物心つく前の子どもはたいてい愛想がない。

まだ生まれて間もない彼は、自分の周りにあふれる情報を処理することに必死で、愛想なんか振りまいている余裕はないのだ。
しかし子どもはあっという間に状況を理解し知恵を付けていく。言葉を覚え、誰が自分の味方かを見極めて、そのうちおばあさんにも笑顔を見せるようになるだろう。
親よりも祖父母の方が手なずけやすいと気付くのも時間の問題だ。
そんな二人の攻防を母親は素知らぬ顔でやりすごしている。
